後悔しない雑草対策!
お庭を舞台に、何度も繰り返される雑草との闘い。
雑草対策に悩み、雑草のしぶとさに負けそうな方も多いのではないでしょうか。
「どうせ生えてくるのならいっそのこと生やしたままでもいいのでは?」と思うかもしれませんね。
この記事を読むと、雑草が私たちにもたらす影響が分かります。
そして、10通りの雑草対策の方法とその雑草対策のメリット、デメリットを知ることができます。
最終的には、どの雑草対策を採用するか検討することができます。
「こんなはずじゃなかったのに」と後悔することのないよう、自分の理想に一番近い雑草対策を探しましょう。
雑草による影響
○雑草を処理しない場合
手つかずの雑草地帯であることは様々な危険が伴います。
雑草はある時期になると、種子を飛散します。そのため、雑草を放っておくと雑草の生育範囲は広がって手が付けられなくなります。
また、背の高い雑草の茂みは見通しが悪く目隠しとなります。そのため、ごみのポイ捨てが増えたり交通事故の原因となったりします。
そして、茂った雑草は生き物にとって好都合。害獣や害虫の発生は避けられません。
こういったことから、雑草を処理しないとご近所トラブルに発展する場合があります。
○雑草を処理する場合
雑草の処理には、時間と手間がかかります。
外で長時間作業することでの熱中症、雑草が原因の花粉症や切り傷、虫刺されなどのリスクがあります。
決して、貴重な時間を費やしてまで得たいものではありません。
また、雑草は刈れば刈るほど、一回り大きくなって生長すると言われています。
雑草が生えてきてから対処するよりも、雑草が生えないように予防することが大切です。
雑草が生える3要素
雑草は、「空気」「水」「光」の3つの要素があれば発芽できます。
雑草対策をしたい場所は、多くの場合が屋外だと思います。
屋外だと「空気」はもちろんですが、雨水によって「水」が供給されてしまいます。
そのため、雑草対策の多くは「光」を遮断する方法が使われています。
雑草対策10選
雑草対策1.手刈り
定期的な草むしりです。一番シンプルな雑草対策です。
鎌やクワなど、手を使って人力で雑草を除去します。お庭周りではこの方法を使われている方も多いのではないでしょうか。
雑草が生えてきたらこまめに抜きとることが負担削減のポイントです。
雑草対策2.機械刈り
半年~数か月に1回、刈払機のような機械を使って除草する雑草対策です。
草むしりでは対応できないような草丈や、広範囲の際に使用することが多いです。地上に出ている雑草だけを処理するため、現場にもよりますが年に2~6回程度は機械刈りを行う必要があります。
雑草対策3.除草剤散布
薬剤を散布し、雑草を枯らし生えてこないようにする雑草対策です。
除草剤には即効性のものや、長期間効果があるもの、土壌に作用するものや、雑草の茎葉に作用するものがあり、雑草の種類や現場の状況によって使い分けが必要です。
薬剤なので、風に乗って周辺に拡散してしまう場合があります。農作物や花壇、住宅がある場合は、周辺への注意が必要です。
また、ペットやお子様のいるご家庭はよく考慮して使用しましょう。
雑草対策4.コンクリート
石や土ごと埋めたてて防草する雑草対策です。
コンクリートの他に、モルタル・セメント・アスファルト舗装などがあります。
自分で設置するのは難しく、施工業者に頼む場合が多いため、材料とは別に工事費用がかかります。
土を埋めたててしまうため防草効果は高いですが、経年によりクラック(ひび割れ)が発生するとそこから雑草が生え、見た目が悪くなります。
また、コンクリートは撤去が難しく廃棄の際にも業者にお願いすることになり、将来的には撤去費用がかかります。
雑草対策5.固まる土
専用の砂で土ごと覆って防草する雑草対策です。防草砂とも呼ばれます。
ホームセンターのDIYコーナーで手軽に入手できます。一見すると普通の砂に見えますが、練ったり水をかけたりすると次第に硬化します。
施工の前には、邪魔なものをできるだけ取り除いて土壌を平坦にするとよいでしょう。斜面で施工すると、土を固めるために水をかけた時に、盛った土が流れ出す可能性があります。
また、作業途中で雨が降ってしまうと変に固まってしまうので注意が必要です。
下地の出来栄えに左右されるため、素人施工ではムラができやすいです。
雑草対策6.防草シート
除草シート、防草マットと呼ばれる場合もあります。
土壌を覆って遮光することで防草する雑草対策です。
防草シートの種類によって、1~20年と耐用年数にバラつきがあります。
そのぶん値段にもバラつきがあるため、シートの性能と合わせて選択する必要があります。
埋め立てないので、健康な土壌を保持でき、防草シートをめくればいつでも土壌を使用できます。
生えている雑草の種類によって防草シートの種類を変更しましょう。
例えば、スギナなど地下茎にパワーを蓄える雑草には細かな対策が必要です。
正しく防草シートを選定し正しく施工すれば、長期間雑草を抑えることができます。
雑草対策7.人工芝
人工芝で土を覆って防草する雑草対策です。
人工芝とは、芝生に似せて人工的に作られた芝生です。
人工芝と防草シートを併用することで高い防草効果が期待できます。
人工芝は芝刈りの必要がなく、DIYで手軽に設置できるので、未経験者でも簡単に芝生の雰囲気を楽しむことができます。
最近は、本物の芝生のように色づかいが細かく肌触りがふわふわなリアル人工芝も販売されています。
庭だけでなく、室内やウッドデッキでも使用ができます。
雑草対策8.グランドカバープランツ
地被植物が土壌を覆うことで光を遮って防草する雑草対策です。
代表的な地被植物には芝桜、クラピア、クローバー、ハーブ、ダイカンドラなどがあります。
地被植物が雑草に負けてしまう可能性があるため、こまめに雑草を取ってあげる必要があります。
防草シートと併用することで、雑草を抑えながら植物を健やかに育てることができるため効率がよく、管理の負担が減ります。
花をつける種類もあるので、お庭の雰囲気に合わせて選ぶのも楽しいですね。
地を這う植物にプラスして、ツツジやナンテンなど低木を植えれば植物の高低差を生かしたおしゃれなお庭にできます。
雑草対策9.砂利
土の上に砂利を敷き詰めて遮光することで、雑草を生やさない雑草対策です。
砂利よりも費用が安い砕石を使用することもあります。
砂利で遮光するためにはある程度の厚みが必要です。
敷きたい面積にもよりますが、砂利の材料費や運賃が結構かかります。
また、砂利だけの施工では後々の管理が大変になります。
砂利の隙間から雑草が生えてくるので、防草のために敷いた砂利がかえって邪魔になって雑草の抜き取りに苦労します。
砂利と防草シートを併用することで高い防草効果が期待できます。
雑草対策10.その他
上記9つ以外にも、雑草の対策ができるものがあります。
・瓦チップを敷く
・ウッドチップやバークチップを敷く
・ウッドデッキを施工する
・熱湯をかける
・重曹をかける
・塩をかける
それぞれ、取り扱いには注意が必要ですので、よく調べてからお使いください。
どの雑草対策が一番いいのか?
「この方法が一番良い」と断言できる雑草対策はありません。
なぜなら、現場の状況はそれぞれ異なっており、どのレベルまで雑草を対策したいと思っているかもそれぞれ異なるためです。
「今は無理だけど、数年後には畑を再開しようと思っている」
「後継者が草取りに困らないように、きっちりと長年防草したい」
「雑草取りはしたくないけれど、植物は楽しみたい」
「タイルやチップを使用して、おしゃれな庭にしたい」
それぞれの考え方に適した雑草対策は異なってきます。
今はその土地を使用しないため雑草対策する場合でも、作物や植物を育てる可能性があるなら、土壌の健康を守りつつ防草する必要があります。
雑草対策にかける予算が決まっているなら、予算内に収まる現実的な雑草対策を採用する必要があります。
「自分にとって何が最優先なのか?」
コストを抑えることなのか、長年雑草を抑えることなのか。
自分が譲れないポイントを見つけて、雑草対策の方法を選択することが失敗しない近道です。
「雑草が全く生えてこない庭を作る」ことは難しいですが、
「雑草管理がグンと楽な庭を作る」ことはできます。
雑草管理が苦にならないよう、メンテナンスが楽なように雑草対策しておけば、お庭があることを楽しみながら雑草と向き合っていくことができますね。
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